私は今週Google AI Plusに加入し、画像生成の枚数上限について検証していました。(記事はこちらです)
あらかた検証し終わったのですが、最後のテーマとして残ったのが『混雑時に生成上限は変化するのか』。
混雑すると言えば金曜日か土曜日の夜だろ!と考えた矢先ふと思ったのです。
『混雑している時間って具体的にいつなの!?』と考えて、『そもそも混雑するとなぜ制限がかかるとされているのか』と思うようになり、色々調べてみました。
日本の深夜は危険地帯?重い原因の謎を解き明かす
さきほど紹介した記事の中で『混雑時に生成上限は変化するのか』を検証していた際、最後に違和感を覚えました。
それが有料枠のNano banana Proの上限50枚を使い終わり、無料枠のNano bananaで画像生成をした際、『Nano bananaを読み込んでいます』と表示されるまで4~5秒かかりました。
続けてもう1枚生成しても若干時間がかかる。
どうも混雑時、有料枠、無料枠と色んな要素が絡み合ってるみたいです。
Geminiに聞いて真相を明らかにしようじゃありませんか。
1. Geminiが重くなる「魔の時間」と「天使の時間」

そもそも混雑する時間とは日本の何時くらいなのでしょうか。
サーバーは日本にもありますが、アメリカの混雑時間の影響を日本は受けるのでしょうか。
Geminiに世界のタイムゾーンとビジネスアワーを分析してもらい、「理論上の混雑時間割」を作ってもらいました。
① 魔の時間帯:23:00 〜 03:00(日本時間)
日本の深夜、これから「夜更かしして作業するぞ!」というこの時間。
実は、世界的に見ると「最悪の混雑時間」なんです。
理由は単純。アメリカの朝(東海岸〜西海岸の始業時間)と丸かぶりするからです。
ニューヨークやワシントンDCのビジネスマンたちが「メールの要約」や「コード生成」をGeminiに一斉に投げ始める時間。
そこに日本の「夜更かし勢」のアクセスも重なるわけですから、サーバー負荷はピークに達します。
この時間に複雑なプログラミングコードを書かせたりすると、レスポンスが遅くてイライラするのは物理的に仕方がないことです。
② なぜ日本にいるのに「アメリカ」が関係するの?
ここで一つの疑問が浮かびます。
「でも、Googleって日本にもデータセンターあるよね? 日本の夜なら、みんな寝てるから空いてるんじゃないの?」
Gemini曰く、「受付は日本だけど、脳みそはアメリカにある可能性が高い」 とのこと。
どういうことかというと、私たちがGeminiにアクセスした瞬間、その通信は確かに日本のサーバーが受け取ります。
だから接続自体は速いんです。
しかし、Gemini 3 のような超巨大なAIモデルを動かすには、「TPU」というGoogle独自のスーパーAIチップが大量に必要になります。
この「最新かつ最強の計算リソース」は、土地や電力の都合上、どうしてもアメリカの巨大データセンターに集中しているのだそうです。
つまり、私たちのリクエストは、 日本で受付 → 海底ケーブルでアメリカへ → アメリカの工場で思考 → 日本へ戻る という地球規模の旅をしている可能性が高いのです。
だからこそ、「日本の混雑状況」よりも「アメリカの混雑状況」の影響をモロに受けてしまうわけです。
③ 天使の時間帯:07:00 〜 09:00(日本時間)
逆に、Geminiが最も快適に動く「ゴールデンタイム」もありました。
それが、日本の朝、7時から9時頃です。
- アメリカ: 夕方〜夜になり、仕事が終わる。
- ヨーロッパ: まだ深夜で寝ている。
- 日本: まだ本格的な始業前。
そう、この時間は「地球上の主要な経済圏がどこも休憩している」という、奇跡のエアポケットなんです。
実際、私もこの時間に冒頭で話したNano bananaの無料枠で画像生成をしましたが、4~5秒のラグがなく、すぐに生成できました。
④ Geminiに全世界理論混雑スコアを作ってもらいました
全世界のトラフィックを1時間おきに数値で表せますか?と注文したが、さすがに『最高レベルの機密情報』って怒られちゃった。
変わりに理論上の混雑指数(0〜100)を出してもらい表を作ってもらいました。
意外にも日本時間の1時~2時がMAXなんですね。
私はかなりの朝方なので7時~9時が軽いのは助かります。
2. 混雑時に上限が下がったり性能が落ちるのは本当か?
結論から言うと、AIが言うには本当。
Geminiを含むクラウドAIサービスには、「動的なレート制限(Dynamic Rate Limiting)」という仕組みがあるそうです。
何かと言うと「みんなが一斉に使い出すと、サーバーがパンクしないように、一人当たりの性能をちょっとずつ絞る」という機能です。
具体的には、以下のようなことが起きます。
- レスポンスが遅くなる(レイテンシ増): 送信ボタンを押してから、返事が書き出されるまで数秒待たされる。
- エラーが増える: 難しい処理を頼むと、途中で止まったりエラーが出やすくなる。
- 「賢さ」の低下: これは稀だそうですが、リソース節約のために処理能力がセーブされる可能性もゼロではないとのこと。
「チャットくらいなら関係ない」は間違い?
「でも、画像生成ならともかく、テキストチャットくらいなら混雑してても大丈夫でしょ?」 そう思っていた時期が私にもありました。
しかし、Geminiによると「テキストチャットでも明確に劣化する」そうです。
特に影響が出るのが、以下の2点。
- 書き出しの遅さ(TTFT): 「グルグル」回っている時間が長くなる。
- 記憶力の低下(コンテキスト): 長い会話の履歴を保持するメモリが圧迫されるため、前の文脈を忘れやすくなったり、複雑な指示でミスをしやすくなる。
ブログの下書きのような長文作成や、何度もやり取りを重ねるプログラミングのデバッグ作業などは、混雑時には明らかに効率が落ちるということです。
3. 有料枠と「優先権」の正体
混雑時には性能が落ちるのは本当ということがわかりました。
しかし冒頭でも触れた問題があります。
混雑時なのに快適だった有料枠、混雑時にラグった無料枠。
どういうことなのかGeminiに聞いてみましょう。

Plusの有料枠、Nano Banana Proで50枚生成したのち上限規制がかかり旧モデルのNano bananaに切り替わりました。
サーバー負荷が大きい日本時間3時に生成していたのですが、有料枠では普通に生成できていたのに、上限がきて旧モデルのNano bananaになった途端、生成スピードが遅くなった気がします。
これは無料枠は生成スピードが落ちる=順番待ちになっていると考えられますが、有料枠、無料枠それぞれであり得る事ですか?
AIの回答を要約
結論から言うと、これは「優先搭乗権(ファストパス)」を使い切ったからです。
実はAIのサーバーには、明確な「優先順位(QoS)」が存在します。
最初の50枚までは、「優先レーン」を通っています。
だからこそ、世界中がアクセスするピークタイム(米国の昼間=日本の深夜3時)であっても、待たされることなくサクサク生成できるのです。
しかし、上限の50枚を超えて旧モデルに切り替わった瞬間、「一般レーン」に移動させられます。
ここは無料ユーザーや、同じく上限を超えたユーザーがひしめき合う、大混雑の列です。 その結果、処理能力の割り当てが後回しにされ、「順番待ち」が発生してスピードが低下するわけです。
ちなみに、無料版でも「1日3枚まで」Proモデルが使えますが、ここには「優先権」は付いていません。
あくまで「高性能エンジンの試乗」ができるだけで、並ぶ列は一般レーンです。
そのため、混雑時にはやはり生成に時間がかかります。
有料プランの価値は、単に高画質な絵が出せることだけではありません。
世界中がAIを使っている中で、「行列に並ばずに時間を買う権利」が含まれている。
そう考えると、50枚以降の速度低下も「仕様通り」として納得できるかもしれませんね。
まとめ
今回の調査でわかったことをまとめます。
- Geminiは混雑すると本当に性能制限がかかる。
- 日本のサーバーだけでなく、アメリカのサーバー稼働状況が直結する。
- 日本の深夜(23時〜)は、アメリカの朝ラッシュなので「激重」になる。
- 日本の早朝(7時〜)は、世界的にガラ空きなので「爆速」になる。
- 有料プランには明確な優先レーンがある。
結論。みんな早起きしよう!
もう1時に起きて検証のために2時間も画像生成しとうない。



