Geminiを使い倒す!作曲・開発の創造力ガイド【AI実践道場 #5】

  • この記事はこんな人向け: AIを使った創作に興味はあるが、作曲やプログラミングの知識がなく踏み出せずにいる方。
  • この記事で学べること: Geminiを活用して、音楽・ゲーム・プレゼン資料を「ゼロから」短時間で形にする具体的手順。
  • 目安読了時間: 約6分

「分析」の次は「創造」へ。AIであなたのアイデアを形にする新世界

前回の第4回では、AIを使った自己分析について掘り下げました。

AIは鏡!自己分析で「自分の取扱説明書」を作る【AI実践道場 #4】

AIで自分の「取扱説明書」を作り、強みや大切にしたい価値観を言葉にできます!「自分を説明するのが難しい」と悩む初心者の方へ。Geminiとの対話を通じて自己分析を深め…

自分自身を深く知ったあとは、そのエネルギーを「形」にしてみませんか?

AI初心者塾・第5回のテーマは『ゼロから生み出す創造力』
今のGeminiは、単なるテキスト生成にとどまりません。

音楽・プログラムコード・プレゼン資料まで、あなたの指示一つで生み出すことができます。

「自分にはクリエイティブな才能なんてない」
そんな思い込みを、AIと一緒にアップデートしていきましょう。



1. どこまで凄いんだGeminiさん。とうとう音楽まで生成できるのか!?

難しい音楽の知識は不要。
プロンプトさえ理解できていれば、あなたも音楽を奏でられます。

今回は日本語の歌を歌ってもらいましょう。
混乱しないよう、歌詞の作成と作曲を工程として分けて進めます。

【AIへの指示(プロンプト)】

女性が主人公の魔法アニメ 熱い展開の30秒くらいの曲(歌詞)を書いてください

できあがった歌詞がこちらです。(興味ある方は開いてみてください)

できた歌詞を開いて見る


タイトル:ミラージュ・ブレイブ

闇を裂いて 光が叫ぶ
「もう逃げない」って 心が決めた
涙の数だけ 強くなれるなら
今ここで 全部ぶつけるよ!

きらめけ!ミラージュ・ブレイブ
運命なんて書き換えて
砕けそうなこの想いも
魔法に変えて 撃ち抜け!

ひとりじゃない 仲間がいる
だから未来 掴みにいくよ!

仲間の存在や運命を書き換える決意など、王道アニメの熱量をしっかり捉えた歌詞になりました。
次に、この歌詞をベースに音楽を生成します。

【AIへの指示(プロンプト)】

日本語の女性ボーカル、アニメ声、アニメソング、最新のヒット曲、ウィスパーボイス、熱い曲
ーーーーーここから歌詞ーーーーー
(さきほど作った歌詞を貼り付ける)

できあがったのがこちらです。

なかなかいい出来ではないでしょうか。

日本語で歌わせるコツをまとめると、この5つです。

  • 言語とボーカル属性を明示する
  • 読み間違いを「ひらがな・カタカナ」で回避する
  • 日本独自の音楽ジャンルを活用する
  • 歌い方のスタイル(質感)を指定する
  • 歌詞の「区切り」を意識させる

これらを守れば想像していたものに近い音源ができあがるはずです。

歌だけでなく、ゲームのBGMのようなインスト曲も得意分野です。
自分でプロンプトを組み立てるのが難しければ、AIにプロンプト自体を考えてもらうのが効率的です。

【AIへの指示(プロンプト)】

Geminiの『音楽を作成』機能を使ってゲーム音源を作りたい
ジャンル:王道RPG
用途:ボス戦
曲の長さ:30秒
曲のイメージ:アップテンポ、最初からサビ、絶望、果敢

この条件で適切なプロンプトを出してください

AIが考えてくれたプロンプトがこちら。

【AIへの指示(プロンプト)】

王道RPGのボス戦用BGM。アップテンポで疾走感のあるオーケストラロック。ドラマチックなストリングスと力強いコーラス。曲の開始直後からクライマックス(サビ)のメロディが始まり、絶望的な状況下で果敢に立ち向かう勇壮なイメージ。30秒。

こちらもいい感じに仕上がりました。


「抽象的なイメージ → AIがプロンプト化 → 音楽生成」という二段階アプローチ、ぜひ試してみてください。

ただGeminiの音楽作成は30秒でしか出力できない点など、まだまだ発展途上なのでこれからに期待ですね。
こちらの記事でもう少し詳しく解説しております。

Geminiで作曲!日本語歌詞もプロ級に歌い上げる新機能を徹底検証

楽器が弾けなくても自分だけの曲が作れます!Geminiの音楽生成機能で日本語の歌詞を歌わせるコツを徹底検証。音楽理論が分からず創作を諦めていた初心者の方へ、思い通り…

2. メモ帳1枚で完結。プログラミング未経験者が「ゲーム開発」に成功した理由

作曲の次はゲーム作りに挑戦です。

「コードなんて書けない」と構える必要はありません。
ブラウザで動く簡単なゲームを、AIが丸ごと書いてくれます。

【AIへの指示(プロンプト)】 の例

ブラウザで動く簡単なゲームを作りたい。
コードやプログラミングについて何も知らないので、基礎から完成まで解説しながら進めてください。

AIに聞きながら進めれば、知らない分野でも「このように考えればいいんだ」という思考の型が身につきます。

ある程度イメージがある方は、私のように最初からプロンプトに詳細を書き込んでOKです。

【AIへの指示(プロンプト)】

ブラウザで動く簡単なゲームを作ってください。
最後に起動までのやり方を書いてください

上から降ってくる飛来物を避けるゲーム

Sキーを押してスタート
スペースで一時停止
キャラクターは横移動のみ(キーボードの ← と → のみ)
時間経過と共に点数があがっていく(長く生き残るほど高得点)
飛来物のスピードが時間経過と共にあがってくる(レベルがあがるほど点数もあがる)
動作の軽さを重視するので、UIは凝らなくていい

AIが返してきたのは、何百行にも及ぶ「コード」と呼ばれるテキスト。

ブラウザで動作する「飛来物回避ゲーム」をAIが作成した際の回答画面。画面上部にはAIの解説テキストがあり、その下に「ゲームコード (index.html)」という見出しと、HTMLやCSSが記述されたコードブロックが表示されている。

これからAIを使って何かを作る場合、大抵がこのコードと呼ばれるものを使います。
『なにこれ!?わかんない』となる必要はありません。

プログラムを動かすための「起動までの手順」を4つのステップで解説した画像のスクリーンショット。

やることはメモ帳に貼り付けて、HTML形式で保存するだけ。
そのファイルをブラウザにドラッグ&ドロップした瞬間、自分だけのゲームが動き出します。

飛来物回避ゲームのスタート前の画像のスクリーンショット。

1発目のコードでちゃんと動きました。
今のAIの性能の高さを実感する瞬間です。

さきほど作った音楽をバックミュージックにすることも可能です。
AIに「音源を入れたい」と依頼すればそのコードを生成してくれますし、やり方も詳しく教えてくれます。

完成形がこちらです。是非遊んでみてください。

自分だけのオリジナルゲームを、ぜひ作ってみてください。

3. プレゼン資料も自動化。ビジネスを加速させるAI活用の最終形

最後に、より実用的な「スライド資料」の作成に挑戦です。
これまでの初心者塾1〜4回のまとめをプレゼン化してみます。

まずはGeminiに相談するところから始めましょう。

【AIへの指示(プロンプト)】 

あなたは優秀なコンサルタント兼ウェブデザイナーです。
自分のサイト記事(初心者塾1~4回)をプレゼンしたいのですが、その構成をAIで作ってほしい。
最終的にGoogleスライドにコピペするだけで作れるよう出力してほしい。
こちらで用意するものは何が必要でしょうか。

AIが「用意してほしいもの」をリストで返してくれますので、それに答えていきます。
私の場合は5つ質問がありました。

 ・記事のURL ⇒ すぐに用意できます(記事をテキスト化して貼り付けて送信)
 ・プレゼンの「目的」と「ゴール」 ⇒ 記事の内容を分かりやすく伝えたい、記事への集客
 ・「誰に」向けて話すのか(ターゲット) ⇒ AI初心者、ブログ読者
 ・プレゼンの全体ボリューム(想定スライド枚数) ⇒ 3~4分
 ・デザインのトーン&マナー ⇒ 優しく、かわりやすい、楽しい

これだけで構成案が完成します。

AIがブログ記事の内容をもとに、全8枚のプレゼン構成案(タイトルやスピーカノートを含む)を作成・提案している画面のスクリーンショット。

あとはスライドに貼っていくだけ・・・

・・・って、ちょっと待った!
1枚ずつコピペして文字サイズを整える作業は地味に大変です。

ここもAIの力を借りましょう。

AIに聞いてみるとGoogleスタジオとGoogle Apps Script (GAS)を勧められましたので、詳しいやり方を聞きます。
(有料ならさらにデザイン性に優れた完成品を作ることも可能ですが、今回は無料でできる方法を選択)

Googleスライドの自動作成を依頼し、AIがGoogle Apps Script(GAS)の導入手順を回答しているチャット画面のスクリーンショット。

スライド構成案と同じチャット内であれば、コードを作る際にも自動で構成案を入れてくれたりします。

Google Apps Script(GAS)のエディタへ、AIが作成したスライド自動作成用プログラムを貼り付ける手順(ステップ2)の解説画像。

そして言われるがまま操作していくと、あっという間にGoogleスタジオにスライドの原案がでてきます。

「AIはエンジニアの道具じゃない」という見出しで、AI活用の気軽さを説いたプレゼンスライドのスクリーンショット。

無料とは言え、コピペの作業だけでここまでやってくれます。

あとは今までに習った画像生成で画像を作り、Googleスタジオのテーマを使えばスライド完成となります。

「AIはエンジニアの道具じゃない」という見出しで、AI活用の気軽さを説いた、イメージ画像が挿入され装飾されたプレゼンスライドのスクリーンショット。

【重要】「何が起きたか」を正しく伝える、AI時代のエラー対処術

AI初心者塾で初めて登場した「コード」。
AIで何かを作るなら、コード生成は避けて通れないスキルです。

簡単なコードであれば一発で動くことも多いですが、複雑な内容になるほどエラーとの戦いになります。
そのとき初心者が陥りがちな罠が、自分の言葉でエラーを説明しようとすること

「なんかエラーが出ました」「動きません」という報告では、AIも解決策を提示できません。

コツは「自分の言葉より、機械の言葉をそのまま伝える」こと。

  • エラーメッセージをまるごとコピペしてAIに投げる
  • さらに確実なのは、エラー画面の周辺も含めたスクリーンショットをAIに見せること

実は今回のスライド作成中にも画像のようなエラーが発生しました。

Google Apps Script(GAS)を実行した際に、コードの記述ミスによるエラーが発生したことを示す実行ログのスクリーンショット。

エラー文をそのままスクショで撮影して、Geminiに送信したことで即座に修正コードを生成し解決しました。

「説明するより、見せる」
これがAIと効率よく共同作業するための、人間側のマナーと言えるかもしれません。

いつでもスクショができる環境を整えておくことをおすすめします。

まとめ

【想像を創造へ。次はあなたのアイデアを形にする番です】 

計5回の初心者塾も今回で最後。
AIはもはや、質問に答えるだけのツールではありません。

あなたの「作りたい」という熱意を、音楽・プログラム・ビジネスの武器へと変換してくれる強力な共創パートナーです。

まずは30秒の曲作りから、あるいはメモ帳1枚のゲーム作りから始めてみませんか?

失敗しても大丈夫。
そのエラーメッセージすらも、AIと一緒に乗り越えていけるのですから。

Geminiを使いこなせた次は「開発者向け実験環境」のGoogle AI Studioに挑戦してみましょう。

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