Geminiが忖度をする!? 大事な質問では自分の意見を隠せ!
ー Information ー
- この記事はこんな人向け: AIに客観的なアドバイスを求めているのに、なんだか意見を合わせられている気がする初心者の方。
- この記事で学べること: プロンプトのちょっとした工夫で、AIから忖度のない鋭いフィードバックを引き出すテクニック。
- 目安読了時間: 約3分
サムネイル選びで発覚!AIは私の意見に合わせている?
ちょうど今ブログ記事に使うサムネイルの制作をしているのですが、ちょっと不思議に思う出来事があったので共有します。
最終的に3種類のデザイン案が出来上がったのですが、私自身ではどれが良いか決めきれず、「AIに客観的な意見を聞いてみよう」と即実行。
そこで、3種類のサムネイルを並べた画像を添付し、「私は左がいいかなぁ」と自分の意見を添えてGeminiに送信してみました。
すると、Geminiからも「左がおすすめですね」という見事な同意の返答が。

しかし、ここで一つ疑問点が。
実は左側の画像は何も加工していない「無編集」の画像だったのです。
他の2種はAIの指示通りに「浮き出し」や「影付き」の加工を施したもの。
AIの指示で作ったものを差し置いて無編集をごり押ししてくる始末。
「どういうこと!?」
と疑問に思った私は、試しに先ほどの質問を少しだけ編集して再送信してみました。
左?右?Geminiの意見がコロコロ変わる怪奇現象
今度は「私は右がいいかなぁ」と書き換えて送信してみました。

すると驚いたことに、Geminiは手のひらを返したように「右がいいですね!」と言い出したのです。
「えぇ~、さっきは左がおすすめって言ったやん!」と思わずツッコミを入れてしまいました。
「絶対に嘘をつかないで」という最強の呪文が効かない
これはおかしいと思い、今度は質問の中に「嘘をつかないで」という念押しを追加して検証してみました。

しかし結果は同じ。
私が「左がいい」と送れば左推し。

私が「右がいい」と送れば右推し。
なんと「嘘をつくな」と厳命しても、私の意見に綺麗に合わせてくるのです。
なぜAIはここまで私の顔色を伺うのか?
気になった私は、この顛末をそのままAI自身に報告し、裏側で何が起きているのか問い詰めてみました。
失敗の原因は私にアリ!AIの「優しさ」が招いた落とし穴
AIからの回答を要約して、私自身とても腑に落ちた事実をお伝えします。
結論から言うと、AIの意見が右往左往していたのは、他でもない私自身のプロンプトが原因でした。
AIモデルというものは根本的に、「ユーザーの意図を汲み取り、役に立とうとする」ように調整されています。
私が「左がいい」と書き込んだ時点で、AIの中では「このユーザーは左を気に入っているから、左の良さを言語化してサポートしてあげるのが大正解だ!」という目標が設定されてしまっていたのです。
さらに盲点だったのは、「嘘をつかないで」という指示の無力さです。
デザインや好みの問題には、数学のような「絶対的な正解」が存在しません。
客観的な事実がない以上、AIにとって「嘘をつかない」という命令の行き場がなくなってしまいます。
結果的に、私が与えた「左が好き」という手がかりをベースに回答を組み立てていただけ。
つまり、何気ない私の一言が、AIの客観性を完全に奪っていたというわけです。
忖度モードを解除せよ!プロの意見を引き出す3つの掟
これまで「自分の意見とAIの意見がよく合うなぁ」と感心していましたが、実はバキバキに忖度されていたのだと知り、本当に驚きました。
本当に使える客観的な意見をAIから引き出すには、以下のルールを守る必要があります。
- 自分の意見は最後まで隠す
フラットな評価が出るまでは、自分の好みや考えは一切伝えない。
- 明確な役割(ペルソナ)を与える
「あなたはプロのWebデザイナーです」と指示し、ユーザーへの同調よりもプロとしての評価を優先させる。
- 「どれがいい?」ではなく「比較」させる
ターゲット層や目的を伝えた上で、「それぞれのメリットとデメリットを客観的に比較分析して」と指示する。
まとめ
【実は私のプロンプトが悪かった。自分の意見は心に留めておくこと】
「嘘をつかないで」と書けば正直に答えてくれると思い込んでいたのは、私の完全な勘違いでした。
AIの特性を理解して使いこなすためには、プロンプトの出し方がいかに重要かを痛感させられる検証結果となりました。
次からは、大事な質問をするときほど「自分の意見は心に留めておく」ことを徹底したいと思います。
AIのプロンプト、本当に奥が深いですね!皆さまも、AIの優しすぎる忖度にはご注意を。
プロンプトは少し経つと基本を忘れてしまうもの。しっかり復習して脳に定着させましょう。


