プロンプトをアプリ化!AI Studio「Get Code」活用術|入門⑦

  • この記事はこんな人向け: AIチャットは使いこなしているが、その先の「自動化」や「アプリ化」にハードルを感じているビジネスパーソン。
  • この記事で学べること: Google AI Studioで作った指示(プロンプト)を、一行も書かずに「動くプログラム」へ変換する具体的な手順と活用イメージ。
  • 目安読了時間: 約4分

今回はカリキュラムの第3フェーズのLesson6へ進みます。
カリキュラムはこちら。

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この記事は、全8回で構成される『Google AI Studio 初心者向け解説シリーズ』の第7回目です。
全体の流れを確認したい方は『ここをクリック』してください。

「ただのチャット」で終わらせない。AIを自分の外側へ連れ出す方法

「AIと会話するのは楽しいけれど、これをどうやって実務に組み込めばいいんだろう?」

そんな疑問を抱いたことはありませんか?

Google AI Studioでの試行錯誤は、いわば「シミュレーター」の中での訓練です。

しかし、画面の右上にある「< > Get Code」という小さなボタン。

Google AI Studio画面:「Get code」ボタンの赤枠強調と、選択中のGemini 3 Flash Previewモデルのキャプチャ画像

これこそが「自分専用のツール」や「Webサービス」として現実世界へ解き放つための鍵なのです。

今回は、一行もコードを書かずに、プロンプトを「動くプログラム」へと変換する感動のプロセスをレポートします。

Lesson 6: "Get Code"(プロンプトをコードに変換する)

AIからカリキュラムで提示された内容はこちら。

  • 内容: 画面右上の < > Get Code ボタンを押す。
  • 目標: ここまで作ったプロンプトが、一瞬でPythonやJavaScriptのコードに変換される感動を味わう。ここで初めて「APIキー」を取得する。

では実際にその学習方法を聞いてみましょう。
(長いので見たい方は開いてください)

学習手順を見る場合は、ここを開いてください

 
手順1:魔法のボタン「Get Code」

画面の右上(または上部バー)にある、< > Get Code というボタンを探してクリックしてください。
(< > という記号が目印です)

手順2:コードを確認する

すると、画面に黒い背景のウィンドウが開き、英語の文字がズラッと並んでいるはずです。
これが、あなたが今まで設定してきたAIの「設計図」です。

ウィンドウの上部に、言語を選ぶタブがあると思います。

  • Python(パイソン): AI開発で一番人気の言語。
  • JavaScript: Webサイトを作るときに使う言語。
  • cURL: コマンドライン用。

とりあえず 「Python」 が選ばれている状態で中身を少し見てみましょう。

手順3:中身を「読む」

コードが読めなくても大丈夫です。よーく見ると、知っている言葉が見つかるはずです。

  1. generation_config という部分に、temperature: 1.0 (またはあなたが設定した数値)がありませんか?
  2. system_instruction という部分に、あなたが書いた 「あなたは~です」 という指示文が入っていませんか?
  3. もしLesson 4のFew-shot(例示)が残っていれば、history という部分に、あなたが作った会話例が含まれているはずです。

先生からの解説:
これが感動の瞬間です。
あなたはコードを一行も書いていませんが、AI Studioが裏側で「この設定で動くプログラム」を自動的に書いてくれていたのです。

手順4:APIキー(パスポート)について

コードの中に、以下のような記述があるはずです。

API_KEY または os.environ["GEMINI_API_KEY"]

これは「あなたの身分証明書(パスポート)」を入れる場所です。
このコードを自分のパソコン(VS Codeなど)や、Google Colabにコピーして、「APIキー」を取得して貼り付ければ、AI Studioを開かなくても、あなたの作ったAIが動きます。

※APIキーの発行は、同じ画面内の「API Key」ボタンから行えますが、今日は「コードが自動生成される」ことを見るだけで十分です!

 

「キッチン」から「レストラン」へ。キャッチコピー自動生成マシンを爆誕させる

今回のカリキュラムでは実践課題が乏しかったので、AIに追加で何かいい例題をくれないかと依頼しました。

追加の実践課題「キャッチコピー自動生成マシン」の手順を開く

 
新しいチャットを開いて、以下の手順で進めてください。

Step 1: AI Studioで「原型」を作る

まずはAI Studioで、機能を作ります。

  1. Create new で新しいチャットを開きます。
  2. モデルは Gemini 3.0 Flash(速いので)を選びます。
  3. System Instructions に以下を入れます。

    あなたは天才コピーライターです。
    ユーザーが入力した「商品名」に対して、短くて魅力的なキャッチコピーを1つだけ考えて出力してください。
    余計な挨拶は不要です。
  4. テストでチャット欄に 美味しいコーヒー と入れてRunします。(例:「朝の目覚めを、至福の一杯で。」などが返ってくればOK)
Step 2: コードを取得する
  1. 画面右上の < > Get Code を押します。
  2. Python タブが選ばれていることを確認します。
  3. 右下の 「Copy」 ボタンを押して、コードをコピーします。
Step 3: Google Colabで動かす(ここが本番!)

ここからはAI Studioを離れます。

  1. 別のタブで Google Colab を開いてください。(Googleアカウントでログイン)
  2. 「ノートブックを新規作成」 をクリックします。
  3. 出てきた画面の「再生ボタン(▶)」の横にある入力欄に、さっきコピーしたコードを**貼り付け(ペースト)**ます。
Step 4: コードを少しだけ修正する

貼り付けたコードの中に、以下の部分があるはずです。

# 実際のコードにはあなたのAPIキーが必要です
genai.configure(api_key="YOUR_API_KEY")

この "YOUR_API_KEY" の部分を、本物の鍵に書き換える必要があります。
(※AI Studioの「Get Code」画面にある「Get API Key」ボタンからキーを作成し、それをここに貼り付けます)

そして、コードの一番下の方を見てください。codePython

chat_session.send_message("美味しいコーヒー")

のようになっている部分があるはずです。ここが「入力」です。

Step 5: 実行!

少し待つと、コードの下に、AIが考えたキャッチコピーが表示されます!

Colabの 「再生ボタン(▶)」 を押します。

そして挑戦したのが、入力した商品名に対して、天才コピーライターが瞬時に案を出す「キャッチコピー自動生成マシン」の開発です。

まずはAI Studioのシステム指示(System Instructions)に画像のように入力・定義し、準備は完了。

システム指示設定:天才コピーライターとして、挨拶抜きでキャッチコピーを1つ出力するよう指定した入力内容のキャプチャ画像

この状態でAI Studioのチャット欄に『美味しいコーヒー』と入力して送信し、キャッチコピーが返ってきたらSystem Instructionsがちゃんと機能している証拠。

チャット実行例:ユーザーの「美味しいコーヒー」という入力に対し、AIが「ひと口で、世界が静かになる。」と回答したキャプチャ画像

機能していることを確認したら、いよいよ「Get Code」ボタンを押します。
言語を「Python」に切り替えると、そこには黒い画面にびっしりと並ぶ英語の列が。

Pythonコード表示:Google GenAI SDKを使用してGemini 3 Flash Previewを呼び出すためのソースコードのキャプチャ画像

これが、AI Studioが裏側で自動作成してくれたアプリの設計図なのです。

この設計図をコピーして、ブラウザ上でプログラムが動く「Google Colab」へ貼り付けるだけで、自分だけのツールが誕生します。

AI Studioの素晴らしいところは、画面でポチポチ設定した内容を、プログラマーが使う「プログラムコード」に一瞬で翻訳してくれる機能があることです。

AI Studioを飛び出した!ブラウザの外でプログラムが動き出した瞬間

※これから出てくる Google Colab と APIキー について

『Google Colab』と『API Key』。
新しい要素がいきなり出てきました。
それぞれかなり深掘りしないといけない機能であり、こちらで解説しております。

コピペで完結!Google ColabとAPIキーでAIを動かす最短ルート|入門①

コピペだけでAIを動かす最短手順と、Google Colab・APIキーの役割を優しく解説します。「設定が難しそう」と足踏みしている初心者の方でも大丈夫。料理に例えた説明でモヤ…

Google Colabにコードを貼り付け、自分専用の「APIキー(パスポートのようなもの)」をセット。
恐る恐る実行ボタンを押すと……。

「至福の、一滴。」

コード実行結果:赤枠内に表示された「美味しいコーヒー」のキャッチコピー「至福、一滴。」の出力内容のキャプチャ画像

AI Studioの画面を開いていないのに、プログラムが自律的に考え、回答を返してきました。

この瞬間、AIは単なる「話し相手」から、特定の仕事をこなしてくれる「自分専用の装置」へと進化したのです。

【重要】「動かない!」という絶望。初心者が必ずハマる「モデルの迷宮」

……と、順調そうに書きましたが、実はかなり手こずりました

まずAPI Keyを設定してもエラーを吐かれる。
原因は設定したAIのモデルが混んでいるため。

無料枠なので仕方ないのだが、AIに相談するとモデルのバージョンを落とせば行けるとのこと。
AIから貰った情報通りに打ちこむも今度はモデルが存在しない。
バージョンが古すぎたみたい。

そこでAIは『Colabがどのモデルを使っているか一覧で出してみて』と逆に私に依頼を出してきた。

対処法の説明文:フィルターを外してシンプルなリスト表示に書き換えるよう案内する、エラー回避の解説テキストのキャプチャ画像


言われるがままコードを貼ってColabに送信すると一覧が返ってきたのでAIに情報を与える。

するとモデルの名前(gemini-flash-latest)を挙げてくれて無事成功しました。

「AIのミスを、AIと一緒に解決する」
これこそが、これからのAI学習における最もリアルで人間味のある体験だと痛感しました。

まとめ

【100個のデータも一瞬で。自動化の先に待っている「ワクワクする未来」】

「わざわざコードにしなくても、AI Studioで直接打てばいいのでは?」 そう思うかもしれません。

しかし、コード化の真価は「大量処理」と「連携」にあります。

例えば、Excelに並んだ100個の商品リスト。
コードを使えば、ボタン一つで100個分のキャッチコピーを自動生成し、ファイルに保存することだって可能です。

さらには、LINEボットと連携させて、チーム全員が使えるツールにすることも夢ではありません。

AI Studioは、最高のレシピを作る場所。
Get Codeは、そのレシピを多くの人に届けるための仕組み。

ハードルは少し高いかもしれませんが、その先には「自分の手でAIを操る」という圧倒的にクリエイティブな世界が広がっています。

Google AI Studioを基礎から学びたい方は、こちらのまとめページから順番に読み進めるのが一番の近道です。

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