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GeminiはAIイラストを見破れるのか

AIによる画像生成が物議を醸しておりますが、さらに追い打ちをかけるようにXのAI機能「画像を編集」が12月24日頃に解禁されました。(※2026年1月9日に有料化)

最近の画像生成はクオリティが上がっており、AI生成画像なのかを判断することが困難

私の使っているGeminiでも画像生成が可能なわけですが、作れるのであれば見破ることもできるんじゃないのか?

検証してみましょう。

まずは画像の基礎知識

画像には情報が埋め込まれている

けんじ
けんじ

画像には人の目に見えない情報が埋め込まれていると聞きますが、どのような情報が入っているのでしょうか。
またAIが作成した画像には通常の画像と違い何が入っているのでしょうか。

AIの回答を要約

画像データには、視覚的な情報以外に「メタデータ」と呼ばれる付加情報が埋め込まれています。

通常の写真には「Exif情報」として撮影日時や設定、位置情報が含まれており、管理に便利な反面、プライバシー流出のリスクがあります。

一方、AI生成画像には、プロンプトなどの「生成レシピ」が記録されるほか、フェイク対策としての機能も加わっています。

具体的には、AI製であることを判別する「電子透かし」や、作成元を証明する「来歴情報(C2PA)」などの導入が進んでいます。

このように、同じ画像データでも、その出自によって埋め込まれている情報の性質や役割は大きく異なります。

Xに画像アップしてるけど・・・住所バレちゃうの?

XなどSNSにスマホで撮った画像をアップする人が多いですが、Exif情報見られるんじゃないの?
と思いましたが、調べたところほとんどのSNSでは写真をアップロードした際、Exifデータが削除されているようです。

それでも心配なら最低限スマホはGPS(位置情報)をOFFにして撮影をすれば、GPS情報はExifデータに載らないはずです。

GeminiはAi画像を見抜けるのか?

けんじ
けんじ

GeminiはAIによる画像生成を見破ることができるのですか?

AIの回答を要約

GeminiはAI画像の判別に、Google独自の電子透かし「SynthID」の検知と、不自然な箇所を探す「視覚的分析」という2つの手法を用います。

「SynthID」は加工に強く高い精度を持ちますが、他社製AIの場合は指の形や光の矛盾などから推論を行うため、確実な断定は困難です。

特に近年の技術向上やSNSでのメタデータ削除により、AIか高度なレタッチかの区別はより難しくなっています。
そのため、Geminiは完全な「検知器」ではなく、違和感を指摘する「分析パートナー」としての役割を担います。

システムによる判定だけに頼らず、情報の出所を確認する人間のリテラシーも併せて重要となります。

AIにしては弱きな発言

Googleが開発したSynthIDは、Googleが提供しているAI画像生成サービスには強制的につくものです。
さすがに自社の生成サービスについては見破れそう。

ただし他社サービスとなると判別が非常に難しいと言っています。
それだけAIのレベルが上がっているということですね。

実際に判別してもらった 1問目

けんじ
けんじ

こちらの画像はAIが作成したものでしょうか。

【AIによる判別結果】:Google製以外のAI生成画像

Googleの電子透かし技術「SynthID」では検知されず、Google製AIによる生成物ではないという結果が出ました。

一方で、建築構造の論理的な曖昧さや、現実離れした質感・ライティングの特徴にはAI画像特有の痕跡が見受けられます。
以上の視覚的分析から、Google以外の高性能なAIによって作成された可能性が極めて高いと判断されます。

結果は・・・

Gemini君正解!
これはNovelAIで作成した画像です。
馴染みがある人はパッと見でAIっぽいってわかりますかね。

実際に判別してもらった 2問目

【AIによる判別結果】:人間による制作物

Googleの「SynthID」やデジタル署名は検知されず、技術的なAI生成の痕跡は見当たりませんでした。

麻雀牌の文字の正確さやUIの整合性、デザインの一貫性は、AIではなく人間の手によるゲーム画面であることを強く示しています。

以上の点から、本作はAI生成画像ではなく、意図を持って制作されたゲーム内グラフィックのスクリーンショットと推測されます。

結果は・・・

Gemini君また正解!
これはアプリゲーム『雀魂』の画像です。(出典:株式会社Yostar『雀魂』より
私が2年前くらいに、W役満を上がられたときに撮った画像ですね。

字の自然さ、バランスが決めてとなっているようです。
『雀魂』の名前が出るくらいには判定も容易だった模様。

実際に判別してもらった 3問目

【AIによる判別結果】:自然な風景写真

SynthIDやデジタル署名などの技術的な痕跡は検出されず、AI生成であることを示すデータは見当たりませんでした。

石の風化や苔の質感、物理的に正しい光の陰影、カメラ特有のノイズ等は、実写ならではの複雑で自然な情報を備えています。

以上の視覚的分析から、AIによる生成や加工は行われていない、真正な風景写真である可能性が極めて高いと推測されます。

結果は・・・

Gemini君またまた正解!
これは2017年頃に神社巡りが趣味な私が、神奈川県横須賀市で撮影した写真です。
お気に入り写真の1枚をAIとか言われなくてよかった。

今見ると手前の松の葉がAIっぽい合成に見えたので、ワンチャン「AIだ」と言われるかもと思い判定してもらいました。
信じてたよGemini!

実際に判別してもらった 4問目

【AIによる判別結果】:実際の写真の可能性が高い

GoogleのSynthIDを含む技術的な解析の結果、AI生成の痕跡は検出されませんでした。

細部の質感や文字の正確さ、レンズ特有の描写など視覚的な特徴からも現実性が高いと判断されます。

以上のことから、この画像はAI生成物ではなく、実際に撮影された写真である可能性が非常に高いです。

結果は・・・

Gemini君間違えました!
これはAI画像です。(出典:ぱくたそ[pakutaso.com]の『廃墟と化した街並みの夕暮れの無料のAI画像素材』より

ぱくたそ様の説明で、『オリジナルの写真素材を使用してAI画像生成ツールで作成したフリー素材』とあり、元々は写真であったものをAI加工した画像と思われます。

まぁ間違えるのも無理はないか・・・と思いますが、よく見ると左の看板に『AI特有の文字化け』が見られます。
これを見破れないのは致命傷ですね。

Proモード(課金版)で聞いてみたら・・・

『間違えた判定をしたのは高速モード(無料で利用できる)だったから』という可能性もあるので、念のためProモードでも聞いてみました。

【Proモードによる判別結果】:Google製以外のツール(Midjourney等)で作成

技術的な解析ではAI生成の痕跡は検出されませんでしたが、視覚的特徴からはAI生成の可能性が極めて高いです。

特に看板の意味をなさない文字や細部の不整合、ファイル名の痕跡がその判断の強い根拠となっています。

そのため、本画像はGoogle製以外のツール(Midjourney等)で作成されたものであると推測されます。

Proモードにした途端AI判定になりました。
ちゃんと文字やパターン化を指摘していますね。

実際に判別してもらった 5問目

  • ①

何事?と思うかもしれませんが、実験的に用意した画像です。
この画像は私の顔写真をGeminiでアニメ風にしてとお願いしたものです。
ということはGoogle特有の「SynthID」が全てに入っているはず。

判別してもらう内容は

1:①オリジナルのPNG画像
2:①のオリジナルをWebpファイルに圧縮した原寸大の画像
3:①のオリジナルを画像キャプチャーで取り込んだJPG画像
4:①の画像をSNS「X」に投稿し、それをダウンロードした画像
5:オリジナルを60px×60pxまで縮小した画像②を高速モードとProモードで判定
6:②を再拡大した画像③を高速モードとProモードで判定

AIの回答を全部載せるとさすがに長いので結果だけ表示すると

1:「SynthID」を検出
2:「SynthID」を検出
3:「SynthID」を検出
4:「SynthID」を検出

5(高速): GoogleのAIで作られたかどうかを判断するための十分な情報が得られませんでした
5(Pro): GoogleのSynthIDによる解析を行いましたが、この画像からは「GoogleのAIで作られた」と判定するための十分な情報(透かしデータ)を読み取ることができませんでした

6(高速): GoogleのAIで作られたという判定は出ませんでした
6(Pro): GoogleのSynthIDによる解析の結果、この画像はGoogleのAIによって生成されたものではないと判定されました

結果を見ての感想と、Proモードはある程度見破る

まずわかったことは、原寸大のままなら拡張子が変わったくらいでは「SynthID」が検出できなくなることはなさそうです。
Xからダウンロードした画像にも「SynthID」は残るようです。

問題は縮小と再拡大のガビガビ画像。
結果を見るに、小さくしすぎると「SynthID」は読み込めなくなるみたいですね。
大きさを戻したガビガビの画像でも同じ結果でした。

上記結果には書いておりませんが、明確に無料と課金の差が出た部分があります。

無課金の人でも利用できるGeminiの高速モードでは、②と③の画像に対して『他のAIが作ったもの』との言及はありませんでした。

しかし課金すれば利用可能なProモードでは『AIによって生成されたイラストである可能性が高い』との答えを出していました。

利用者が多いであろう無料版では答えが出せず、課金すれば使えるPro版では答えがある程度でてしまうという情報格差が生まれてしまっています。

まとめ

正直4問目の高速モードによる写真判定にはAIの危うさを感じました。
人間の目なら看板の文字に『ん?』となるのに対し、AI(高速モード)はスルーしましたからね。

最近企業が採用するイラストなどで『明らかにAIだろ!』と疑われる作品でも、世に出てバッシングを受けることが多々あります。

もしかしたらこのような無料サービスのAIに検証させて判断し、人間によるチェックをおろそかにしているのかもしれません。

少なくとも今回の検証ではProモードはAIの作品に対して、AI生成画像かもという指摘はしてくれました。

自分で楽しむだけなら無課金でもいいでしょうが、公の場でAIを利用するのならば素直に課金して上位モデルを使用することをお勧めします。

著者プロフィール
総 賢司

東証二部(現東証スタンダード市場)上場企業で約10年、営業・広報の職務を経てフリーランスになる。
AI初心者がどこまでやれるのか、ブログを是非ご覧くださいませ

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